
今回は英語力向上に一番大切な勉強法であるシャドーイングを紹介します。
シャドーイング(shadowing)とは、シャドウ(shadow)という単語通り、聴いている英文の音声に影のようについていき、音読をする練習方法です。
つまり英語で輪唱するっていうことだね。
さてそんな、シャドーイングですがどのように音読をすればよいのでしょうか?
そしてその効果は?
解説していきます!
シャドーイングの勉強法とその効果
このシャドーイングはオーバーラッピングをして、耳が英文に慣れた後に行います。
オーバーラッピングの勉強法についてはこちらの記事で詳しく解説しております。
シャドーイングは、聴いている英文から1,2語遅れて、音読をする勉強法です。
そして、聴いている英文の音を完璧に真似るように、シャドーイングを行います。
リエゾンやイントネーションはもちろんのこと、発音なども真似るように努力いたします。
そのためかなりの集中力を要しますが、その分効果は抜群です。
最初は、テキストなしで音声を聴き、シャドーイングしてください。
もし英文を完璧に再現できなかったら、テキストを見て自分が聴いていた英文の内容を確認し、再度そのフレーズを聴き、テキストなしでのシャドーイングをしてください。
シャドーイングの勉強はイラストにするとこんな感じでしょう。
一語遅れのシャドーイングを私がしているイメージです。笑

”英文:2018年 7月号 入門ビジネス英語 LESSON 25より引用”
そして、普通の音読でも同じなのですが、音についていくことだけを意識せず、英文内容をしっかり頭で理解しながらの音読をしてください。
そして、このシャドーイングで得ることが出来るものは、オーバーラッピングと同じように、英文の正しい発音やリズム、イントネーション、音の強弱をつかめるようになり、綺麗な発音が出来るようになることです。
それに加えて、シャドーイングの練習は劇的にあなたのリスニング力を上げることが出来ます。
聞こえてくる英文と同じ発音、スピードで繰り返しシャドーイングを行うことにより、集中的にその英文を聴くことになります。
そして、そのシャドーイングを完璧に行うために音声分析をしっかりと行います。
これは音声分析が完璧にできなければ、同じ発音、スピードで行うシャドーイングが出来ていることにならないからです。
なので、テキストを見ながら一緒に音読をするオーバーラッピングよりも、精度の高い音声分析を行うことになります。
シャドーイングを行う上での注意点
シャドーイングを行う上での注意点として2点あります。
- しっかり声に出してシャドーイングをする。
- 自分の練習音声を録音する。
まずは1つ目!
しっかり声に出して音読してください。
これはシャドーイングに限ったことではなく、全ての音読練習に当てはまります。
ぼそぼそと小さい声で音読をしていると、いざ自分が英語で話すときに声量が小さいため、話し相手に通じない可能性があります。
「日本人の英語は通じない」とよく言われていますが、大体は、ぼそぼそと外国の人に小さい声でしゃべり、相手に自分の声が聞こえていないから通じていないことが多いのです。
相手に英文内容が伝わっていないというパターンは少ないあなたが思っている以上に少ないです。
なので、普段の音読練習から、声を出していきましょう!
2つ目の注意点として、自分の行ったシャドーイングの音声を録音するようにしてください。
特にシャドーイングを始めたばかりの方は絶対です!
しっかり声を出してスムーズに発音できているかなどを確認するためには、録音した自分の音声を聴くのが一番良いのです。
どこがうまく発音できていないのか、ごまかして音読をしまっている所はないのかを確認することで、自分の弱点を把握することができます。
使用する教材
使用する教材は、オーバーラッピングと同じで、自分が読んでみて、9割以上内容がわかるものにします。
難しい教材を選ぶと、英文内容を理解することに時間が取られてしまい、肝心のリスニング能力などを上げるのに非効率となってしまいます。
シャドーイングも含む全ての音読練習に、私はNHK教材をオススメしております。
理由としては2つ。
- 教材のレベルが多々あり、自分に合うレベルの物が探せる。
- 教材内の英文の質がかなり良い。解説も丁寧。
どの教材にするかお悩みの方は書店で、NHK教材コーナーに行き、教材をパラパラ眺めながら、あなたが軽く読める英文があるものを選んでください。
まとめ

さて今回はシャドーイングの練習法とその効果について説明いたしました。
この練習法はかなりの集中力を使いますがその分、効果は絶大です。
ただ単によく意味が分からない英文を10時間聞き流すくらいなら、このシャドーイングを10分行った方がよっぽど効果があります。
そのくらいシャドーイングは大事な勉強なのです。
TOEIC900点台を取得した今でも、音読、リピーティング、シャドーイングは続けております。
あなたも音読練習をする際には、シャドーイングを行ってください!
それでは今回はここまでで♬